新しい仲間を迎える歓迎会。お互いの親睦を深める絶好の機会ですが、幹事も参加者も、心のどこかで「お金のやり取り」に不安を感じていませんか?
歓迎会では「会費の相場はいくら?」「新入社員は払うべき?」「寸志は必要?どうやって包めばいいの?」など、お金に関する疑問を持つ人が多くいます。
こうした悩みは、単に金額を知るだけでは解消されません。背景にある日本独自のビジネスマナーや、今の時代の「空気感」を捉えることが大切です。本記事では、2026年現在のビジネスマナーに基づき、歓迎会にまつわるお金のあらゆる疑問を徹底解説します。
- 1 【立場別】歓迎会の会費相場ガイド|新入社員・主役本人は払うべき?
- 2 歓迎会の会費は経費にできる?福利厚生費の扱い
- 3 「寸志(すんし)」の相場と渡し方|中途採用や異動時も必要?
- 4 失敗しない「お金の包み方」|封筒の種類・表書き・水引のマナー
- 5 幹事の負担を減らす「お金の徴収メール」テンプレ|主役への配慮
- 6 歓迎会の会費はいつ払う?事前徴収と当日徴収の違い
- 7 こんな時どうする?トラブルを未然に防ぐ「キャンセル・返金ルール」
- 8 意外と盲点!「二次会」の費用負担はどう決める?
- 9 キャッシュレス時代の「ポイント」と「端数」のマナー
- 10 「お酒を飲まない人」への金銭的配慮
- 11 歓迎会の会費を安くする幹事のコツ
- 12 歓迎会のお金マナーQ&A(よくある質問)
- 13 おわりに:お金のやり取りは「感謝」の可視化
【立場別】歓迎会の会費相場ガイド|新入社員・主役本人は払うべき?

歓迎会における最大の疑問、それは「誰がいくら負担するのか」という会費に関する傾斜配分(金額差)のルールです。一律徴収が公平に思えるかもしれませんが、日本のビジネスシーンでは、役職や立場に応じて金額を変える傾斜配分が「スマートな大人の配慮」とされています。
2026年の会費相場:インフレ時代のリアル
2026年現在、原材料費や人件費の上昇により、飲食店での宴会単価は以前よりも高めです。都内であれば、飲み放題付きで1人5,500円〜8,000円程度が一般的な飲食店の価格帯となっています。
役職・立場別の負担イメージ
歓迎会の会費相場は、地域やお店によって変わりますが、2026年現在は次のような金額が一般的です。
| 立場 | 負担額の目安 | 役割と期待される振る舞い |
| 主役本人(新入社員) | 0円 〜 3,000円 | 基本は無料。自分からも払う意思は見せる。 |
| 一般社員(2〜4年目) | 実費(5,500円〜6,500円) | 基本の参加費を負担。 |
| 中堅・主任級 | 実費 + 1,000円 | 若手の負担を少しだけ肩代わりする。 |
| 課長・部長クラス | 10,000円 〜 20,000円 | 「お祝い」として多めに出し、全体の会費を下げる。 |
新入社員(主役本人)の「お金の作法」
「主役は無料」と言われていても、手ぶらで当たり前という態度は避けたいところです。
- 事前の声掛け: 幹事に対して「自分の分もお支払いしたいのですが、おいくらでしょうか?」と一度は尋ねましょう。
- 断られたら: 「ありがとうございます。お言葉に甘えさせていただきます」と感謝を伝え、歓迎会が終わった後や翌朝に「昨日はありがとうございました」と丁寧にお礼を言う。これが最も大切なマナーです。
- 手土産の検討: もし会費が完全に無料であれば、3,000円程度の菓子折りなどを「皆さんで召し上がってください」と翌日に持参するのも、非常に好印象な立ち回りです。
歓迎会の会費は経費にできる?福利厚生費の扱い

歓迎会を開催する際、その費用を会社が負担してくれるのか、それとも参加者の自腹(私費)なのかは大きな問題です。これには税務上の「福利厚生費」が深く関わっています。
会社負担(福利厚生費)として認められるケース
会社が全額、あるいは一部を負担し、それを「福利厚生費」として経費計上するには、一定の条件が必要です。2026年現在の一般的な基準では、「全ての従業員を対象としていること(特定の役職者だけではない)」「金額が常識の範囲内であること(概ね1人5,000円〜10,000円程度まで)」「社内の親睦を深める目的であること」が求められます。全社、あるいは部署単位で一斉に案内が出る歓迎会であれば、経費として処理できる可能性が高いでしょう。
部署負担(部署費・積立金)での運用
「会社全体としては予算がないが、部署ごとの裁量で予算が割り振られている」というケースもあります。この場合、部署の運営費から支出されますが、これとは別に「親睦会費」として毎月給与から数百円ずつ積み立てている組織もあります。この積立金を利用する場合は「自分たちの貯金」を使う感覚に近いため、全額を経費とする場合よりも自由な店選びがしやすい傾向にあります。
私費(完全自腹)での開催
最も多いのが、参加者で出し合う「完全自腹」のケースです。特に公式行事ではない有志の歓迎会や、少人数でのチーム内歓迎会などは私費となります。この場合、「傾斜配分(上司が多めに払う)」が重要になります。福利厚生費として認められない分、参加者の心理的な負担をどう軽減するかが幹事の手腕の見せどころです。
「寸志(すんし)」の相場と渡し方|中途採用や異動時も必要?

「寸志」という言葉に馴染みがない若手社員も増えているかもしれませんが、歓迎会を円滑に進めるための便利な文化でもあります。
寸志とは何か?
寸志は「志(こころざし)の一部」という意味で、目上の人から目下の人、あるいは「お世話になる側」から「もてなす側」へ贈る少額のお金を指します。
シチュエーション別の判断基準
- 上司として参加する場合:
会費が5,000円だとしても、10,000円を「これでみんなで飲んで」と渡すのが寸志のスタイルです。差額の5,000円が「寸志」となります。 - 中途採用の「役職者」として迎えられる場合:
「これからよろしくお願いします」という意味を込めて、5,000円〜10,000円程度を包んで幹事に渡すと、周囲からの信頼が一気に高まります。 - 一般の中途採用・新卒:
寸志を用意する必要はありません。まずは笑顔で参加し、顔を覚えてもらうことに集中しましょう。
寸志を渡すタイミング
会費の集金方法によって、寸志を渡すベストなタイミングは異なります。幹事の集計作業を妨げず、かつスマートに志を伝えるためのポイントは以下の通りです。
1. 事前徴収(オフィスやチャット)の場合
最近主流となっている「開催数日前までの事前徴収」の場合、寸志を渡すタイミングは2パターンあります。
会費と一緒に渡す(最もスムーズ):
オフィスで幹事に直接会費を支払う際、封筒に入れた寸志を「当日の足しにして」と手渡します。この時、会費と寸志が混ざらないよう、必ず寸志は封筒(のし袋)に入れ、表書きを明記しておくのがマナーです。
キャッシュレスで上乗せして送金する:
PayPay等のキャッシュレス決済で集金が行われている場合、会費に寸志分を上乗せして送金する方法も2026年現在は一般的です。ただし、単に金額が多いだけだと幹事が「金額を間違えたのかな?」と混乱するため、必ず「会費+寸志です。皆で楽しんでください!」とチャットやメッセージを添えましょう。PayPay送金を利用する場合、背景(テーマ)に「のしデザイン」を選択すると、デジタルでもお祝いの気持ちが伝わりやすくなります。
2. 当日徴収(会場)の場合
会場に到着し、宴会が始まる直前(受付時)がベストです。
幹事が一番バタバタするのは会計時(宴会の終わり際)です。そのタイミングで「これも使って」と渡されると、再計算の手間が発生し、幹事を困らせてしまいます。
会が始まる前に渡すことで、幹事は「あ、今日は○円余分に予算があるな。おつまみを一品増やそうか、あるいは二次会の足しにしようか」と、早めに計画を立てることができます。
失敗しない「お金の包み方」|封筒の種類・表書き・水引のマナー

寸志を手渡しする場合、そのまま現金を渡すことはビジネスの場では「品がない」と見なされるリスクがあります。特に寸志を出す場合は、封筒(のし袋)の選び方が重要です。
封筒の選び方ガイド
- 5,000円〜10,000円の場合:
「紅白の蝶結び」ののし袋、または「御祝」と印字された封筒を選びます。結びきり(結婚用)を選ばないよう注意してください。蝶結びは「何度あっても良いお祝い」という意味です。 - 3,000円程度の場合:
仰々しいのし袋は逆に相手に気を使わせます。真っ白な二重封筒や、控えめなポチ袋でも構いません。
表書き(書き方)のポイント
- 中央上部: 「寸志」または「御祝」「ご挨拶」。
- 中央下部: 自分の名前をフルネームで。
- 裏面: 包んだ金額(例:壱万円)を書いておくと、幹事の集計ミスを防げます。
ワンポイント:新札であるべき?
結婚式ではないので、必ずしも新札である必要はありません。ただし、あまりにシワシワの札は避け、できるだけ綺麗な「ピン札に近いお札」を用意するのが、迎えてくれる相手への敬意です。
幹事の負担を減らす「お金の徴収メール」テンプレ|主役への配慮

幹事の最も大変な仕事、それは「お金の回収」と「リマインド(催促)」です。ここでは、相手を不快にさせず、かつ確実に回収するための2026年版テンプレートを紹介します。
パターンA:全員向け(Teams/Slack/Chatwork用)
【○/○歓迎会】会費集金のお願い
お疲れ様です!幹事の○○です。
当日のスムーズな会計のため、会費の事前集金にご協力をお願いします。
会費
・一般社員:5,500円
・管理職の皆様:8,000円
期限
○月○日(金)17:00まで
集金方法
私のデスクまでお持ちいただくか、PayPayでの送金(リンクはこちら)をお願いします。
※お釣りのないようご準備いただけますと、幹事が泣いて喜びます!
パターンB:主役本人への個別フォロー
主役本人には「お金の心配をさせない」ことが最大のホスピタリティです。
○○さん、お疲れ様です。
当日は○○さんの新しい門出をお祝いする会ですので、会費は一切いただいておりません。
周りの先輩たちも「楽しんでほしい」と言っていますので、当日はお腹を空かせて、リラックスして参加してくださいね!
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歓迎会の会費はいつ払う?事前徴収と当日徴収の違い

会費を「いつ集めるか」は、当日の宴会の盛り上がりや幹事の疲弊度を大きく左右します。大きく分けて「事前徴収」と「当日徴収」がありますが、それぞれのメリットとデメリットを理解しておきましょう。
【チェック】事前徴収と当日徴収、どちらが自分たちに合う?
それぞれのスタイルに良さがあるため、チームの雰囲気や決済方法に合わせて選んでみてください。
| 徴収方法 | タイミングの目安 | メリット | デメリット・注意点 |
| 事前徴収 | 開催日の2〜3日前まで | ・大金を持ち歩く不安がない
・お会計がスマートで二次会へ誘導しやすい ・お釣りの用意が最小限で済む |
・未払者への催促(リマインド)が必要
・キャッシュレス派の残高不足による遅れが発生しやすい |
| 当日徴収 | 会場到着時(宴会前) | ・急な欠席や飛び入り参加に柔軟に対応可能
・「支払い忘れ」をその場で防げる |
・宴会中だとお酒が入り紛失や計算ミスのリスク大
・お釣り(千円札や小銭など)を準備する必要がある |
幹事へのアドバイス
当日徴収を行う場合は、「宴会が始まる前」に集めるのが鉄則です。お酒が入った後に集めようとすると、誰が払ったか分からなくなったり、計算を間違えたりといったトラブルの原因になります。
こんな時どうする?トラブルを未然に防ぐ「キャンセル・返金ルール」

歓迎会で揉めやすいのが、「急に行けなくなった時のお金の対応」です。
当日キャンセルの鉄則
原則として、「当日キャンセルは全額自己負担」がマナーです。飲食店は既に食材を準備し、複数のスタッフを確保しているためです。
- 幹事の防衛策:募集時のメールに「前日○時以降のキャンセルは会費全額を頂戴します」と一行書き添えるだけで、トラブルの9割は防げます。
- 欠席者の対応:当日徴収の場合「行けなくなったから払わない」ではなく、後日「急な欠席でご迷惑をおかけしました」と、自ら会費(またはキャンセル料相当額)を幹事に届けに行くのが一流の社会人です。
途中参加・早期退席の扱い
「30分しかいられないから半額にしてほしい」という要望が出るかもしれません。しかし、コース料理の場合、お店への支払いは変わりません。
対応策: 基本は「一律徴収」で通します。ただし、事前に相談があった場合のみ、アルコールを飲まない等の事情を含め「1,000円引き」といった減額ルールを運用するのも一つの手です。
意外と盲点!「二次会」の費用負担はどう決める?

一次会は会社行事として事前に企画されますが、二次会は「その場のノリ」で決まりがちです。ここでスマートな対応ができるかどうかが分かれ道になります。
二次会の相場感
2026年、バーや居酒屋の二次会相場は3,000円〜4,500円程度です。
上司の立場の場合:カッコよく支払い、スマートに去るのがベター。
二次会での振る舞いは、部下からの人望に直結します。2026年の価値観に合わせた、押し付けがましくないスマートな対応は以下の3点です。
- 中途半端な割り勘はしない:「全額」か「過半数」をカバーする 5〜6名程度の少人数なら全額、大人数なら「3万円置いていくから、あとはみんなで」と、総額の半分以上をカバーするのが理想です。
- お金を置いて先に帰る:上司ができる最大のホスピタリティは、「お金を出して、早めに退散すること」です。会が盛り上がっている途中で「自分はこれで失礼するよ。足しにして」と幹事に多めに渡し、席を外しましょう。部下たちがリラックスして楽しめる環境を提供できます。
- 苦労話やアドバイスを添えるのは禁物:「今日は○○さんの歓迎会だから、存分に楽しんで」「準備してくれた幹事の○○さん、ありがとう」と、お金を出す際は主役本人や幹事をねぎらう言葉だけで十分です。
上司がいる場合: 「ここは私が出すよ」という上司の言葉を期待しすぎず、まずは自分の分を払う準備をしましょう。
主役本人の扱い: 二次会まで主役を無料にする必要はありませんが、若手社員や主役の負担が一次会から連続して重くならないよう、年長者が少し多めに(例:端数をすべて持つなど)配慮するのが日本の文化です。
「ごちそうさま」を伝えるタイミング
上司がまとめて支払ってくれた場合、その場でお礼を言うのはもちろんですが、「翌朝一番のメールや挨拶」を忘れないようにしましょう。これが欠けるだけで「マナーがなっていない」と自身の評価を下げてしまうのは非常にもったいないことです。
キャッシュレス時代の「ポイント」と「端数」のマナー

最近はPayPayやクレジットカードでの一括支払いが主流です。ここで物議を醸すのが「決済ポイント」の問題です。
幹事がポイントをもらってもいい?
数万円の支払いで数千円分のポイントが貯まることもあります。
- 2026年の通説: 幹事の手間(予約、集金、調整)に対する「手数料」として容認する風潮が強いですが、公務員や非常に厳格な企業では問題視されることもあります。
- トラブル回避策: もしポイントが問題視される、または多額になる場合は、その分を「二次会のおつまみ代」に充てるか、端数を切り捨てて参加者全員の会費を100円ずつ安く設定するなど、還元する姿勢を見せると幹事の信頼が高まります。1人あたり数十円〜100円程度の端数を切り捨てて集金し、その不足分をポイントで補填する形にするという方法もあります。
1円単位の精算は避け、お互いの手間を減らす
キャッシュレスだからといって、細かな金額まで請求するのは避けたいところ。50円・100円単位、理想を言えば500円単位で会費を設定するのがデキる幹事のテクニックです。
キリの良い数字にすることで、集金作業がスムーズになるだけでなく、端数を「予備費」として活用できるメリットも生まれます。余った予算でアラカルト料理を追加したり、お開き後に「お疲れ様」の気持ちを込めて飴やミントを配ったりすれば、会の満足度もさらに高まるはずです。
「お酒を飲まない人」への金銭的配慮

2026年、健康志向や多様性の観点から「あえてお酒を飲まない人(ソバーキュリアス)」が増えています。
「高い飲み放題代を払わされている」と感じるソフトドリンクのみを飲む人たちの不満もあるでしょう。
その場合の幹事の工夫としてお店側に「ノンアルコールプラン」があるか確認し、あれば500円〜1,000円程度、飲まない人の会費を下げる設定を導入しましょう。この小さな配慮が、参加者全員の満足度が上がる要素となります。
歓迎会の会費を安くする幹事のコツ

物価高騰が続く2026年、少しでも会費を抑えることは、参加率を上げ、全体の満足度を上げることに繋がります。デキる幹事が実践している「会費削減のコツ」を紹介します。
- 「早割」と「オフピーク開催」の活用
多くの飲食店では、3週間〜1ヶ月以上前の予約で「早割(10%OFFや1品サービスなど)」を設けています。また、金曜日を避けて「月・火曜日」に開催したり、17時台の早い時間にスタートしたりすることで、大幅な割引が受けられる場合もあります。
- 法人向けクーポンを確認する
個人向けのクーポン(ホットペッパー、ぐるなび等)だけでなく、会社が契約している福利厚生アウトソーシングサービス(ベネフィット・ワンやリロクラブ等)の優待がないか確認しましょう。
- 「貸切」による定額交渉
30名以上の大規模な歓迎会の場合、1人ずつのコース料金ではなく「総額予算(例:20万円で貸切)」として店側と交渉できることがあります。貸切にすることで、他のお客さんへの気兼ねがなくなるだけでなく、料理の質を上げつつ1人あたりの単価を下げられる可能性が期待できます。特に平日夜などは店側も空席を埋めたいため、積極的な交渉に応じてくれる場合があります。
歓迎会のお金マナーQ&A(よくある質問)
最後に、現場で発生する「これ、どうすればいい?」という細かな疑問に徹底回答します。
Q:領収書は誰の名前でもらうべき?
A: 【結論】支払い元(経費か私費か)によって使い分けます。
会社の福利厚生費として落とす場合は「株式会社○○(正式名称)」です。
会社が福利厚生費として計上する場合、「インボイス制度(適格請求書)」に対応した領収書が必要です。
- 宛名: 必ず「株式会社○○」と正式名称でもらいましょう。「上様」では経費として認められないケースが増えています。
- 但書き: 「お食事代」だけでなく「○月○日 歓迎会代(参加者○名)」と詳細を記載してもらうと、経理処理がスムーズです。
- 電子受領: 2026年現在は、紙ではなくメールやアプリで送られてくる「電子領収書」も一般的です。幹事はその場でもらうだけでなく、後日メール等でデータを受領し、適切に社内システムへアップロードしましょう。
親睦会費(社内積立)から出す場合は、後で監査ができるよう「宛名:空欄(または上様)、但書き:歓迎会代」でもらい、参加者名簿と一緒に保管します。
私費(自腹・割り勘)で開催する場合、宛名は「幹事個人のフルネーム」または「〇〇部歓迎会」とします。これは税務申告用ではなく、参加者に対して「預かった会費を正しく店に支払った」ことを証明する内部監査用として必要です。トラブル防止のため、金額が確定したレシートや領収書は、精算報告とともにチャット等で共有できるよう保管しておきましょう。
Q:当日「財布を忘れた」「持ち合わせがない」という人が出たら?
A: 2026年のビジネスシーンでは、「キャッシュレス送金を提案する」のが最も角が立ちません。 「現金がないなら、PayPayやLINE Payで送ってもらえますか?」と促しましょう。もし相手がスマホ送金を利用していない人の場合は、「私が立て替えておきますので、明日オフィスでお会いした際にお願いします」と伝え、翌朝一番にデスクへ伺うのが定石です。貸し借りを曖昧にせず、その日のうちに解決させることがトラブル防止の鍵です。
Q:会費が余ってしまったら、どう処理するのが正解?
A: 余剰金の額によって対応を変えましょう。
- 1人あたり数百円程度の場合: 「次回の親睦会費にプールします」または「オフィスの共有スペースに置くお菓子やコーヒー代に充てます」と報告すれば十分です。
- 1,000円以上余った場合: 基本的には返金すべきです。ただし、返金の手間が煩雑な場合は「全員に1人1本、高級な栄養ドリンクやコーヒーを配る」といった形で形を変えて即座に還元するのも、クリーンなやり方です。
Q:歓迎会での「プレゼント代」は会費に含めていい?
A: はい、含めるのが一般的です。ただし、内訳を示しておきましょう。
- 案内例: 「会費6,000円(飲食代5,500円+花束・記念品代500円)」と明記します。
- 注意点: プレゼント代があまりに高い(1人あたり1,000円を超える等)と、参加者から不満が出る可能性があります。その場合は、部署の予算から出すか、有志のみで募るなどの工夫が必要です。
Q:派遣社員やパートの方の会費は?
A: 基本的には正社員と同じですが、会社によっては「時給制の方は一律3,000円」などの特別ルールを設けている場合があります。部署の過去の例を先輩に確認しましょう。
Q:お酒を飲まない(下戸の)人から「会費が高い」と不満が出たら?
A: 2026年は「アルハラ防止」や「多様性の尊重」が重視されるため、「飲酒量に応じた価格差」を設けるのが望ましいです。
- 具体策: 飲み放題プランに「ソフトドリンク専用価格」がある店を選び、お酒を飲まない人は500円〜1,000円安く設定します。
- 伝え方: 「アルコールを飲まれない方は、お店の協力で少しお安くできました」と伝えると、不公平感がなくなり、全員が気持ちよく参加できます。
Q:海外出身の同僚がいる場合、日本式の「傾斜配分」をどう説明する?
A: 「上司が多めに払う」「主役は無料」という文化は、日本特有のもので海外(特に欧米)の「完全割り勘」や「招待した側が全額払う」文化とは異なります。
合理的な「割り勘」文化を持つ方には、背景にある「サポートの精神」を伝えるとスムーズです。英語ならチャットや口頭でさらっと使える以下のフレーズがおすすめです。
“In Japan, seniors pay more to support the juniors. It’s our custom.”
「不平等(unequal)」という言葉を使わず、「サポート(support)」や「歓迎(welcome)」という言葉を選ぶことで、「あなたが新人だから大切にされているんですよ」というポジティブなメッセージとして伝わります。
Q:欠席者から「お祝い金(寸志)だけ出したい」と言われたら?
A: ありがたく受け取り、会の中で「本日は欠席の○○さんより、ご厚志をいただいております」と紹介しましょう。
- 処理方法: いただいたお金は、全体の会費を下げるために使うか、主役へのプレゼントを豪華にする資金に充てます。
- お礼: 幹事は、後ほどその欠席者へ「おかげさまで会が盛り上がりました」と報告するのを忘れないようにしましょう。
Q:二次会の「お会計」でスマートに振る舞うには?
A:二次会は一次会よりも「ダラダラ」しがちです。会計トラブルを防ぐには以下の2点が重要です。
- 中締めでの精算: 宴が終わる30分前に「一旦、ここで一次精算させていただきます」と宣言し、その場にいる人数で割ります。
- 上司の「ここはいいよ」: 上司が全額払ってくれそうな雰囲気でも、一度は財布を出すのがマナーです。甘える場合は、翌朝の「お礼」を通常の3倍の熱量で行いましょう。
Q:個人で領収書が欲しいと言われたら?(自腹の場合)
A: 会社名義ではなく、個人の家計簿や記録用に領収書を欲しがる人もいます。
飲食店に「全員分の領収書」を頼むと時間がかかるため、幹事が事前に100円ショップなどで売っている簡易的な領収証(受領証)を一冊持っておき、幹事の印鑑(またはサイン)を押してその場で渡すと、非常にデキる幹事だと思われます。用意がなければ「後日、会社でお渡しします。」と伝えるとスマートです。
おわりに:お金のやり取りは「感謝」の可視化

歓迎会のお金に関するルールやマナーは、一見すると面倒な事務作業に感じるかもしれません。しかし、その本質は「相手を思いやる気持ち」を可視化することにあります。
- 上司は、 部下や新人の門出を祝うために多めに包む。
- 新人は、 準備してくれた幹事や先輩に感謝を伝える。
- 幹事は、 誰もが納得感を持って参加できるよう透明性を保つ。
この感謝の循環がうまく回ることで、新しいメンバーは「このチームに入ってよかった」と心から感じ、スムーズに組織の一員として溶け込むことができるのです。
特に幹事を務める方にとって、お金の管理は責任が重く、細かな配慮が必要な大変な仕事でしょう。しかし、幹事が丁寧に進めるその準備こそが、新しい仲間の緊張を解き、強いチームの絆を作る大切な土台になります。
この記事が、企画者や参加者にとって素晴らしい歓迎会の一助となれば幸いです。お金の不安をゼロにして、ぜひ思い出に残る素敵な一日を迎えてください!
歓迎会のその他のブログ記事もございますので参考にして下さい。
・歓迎会の席順マナーと配置のポイント
・新入社員が歓迎会で好印象を与える挨拶のコツ
・歓迎会のお礼メールは送るべき?相手別に書き方を例文付きで徹底解説!
・歓迎会の幹事のポイントは4つ!おすすめの流れを紹介
・ユニクロの服装で忘年会・歓迎会・送別会・同窓会に参加するのはOK?
・歓迎会の挨拶で意識したいポイント【例文つき】
・歓迎会の服装マナーとは?男性・女性のポイントやNG!
・歓迎会の案内文はおもしろ要素を入れて出席率アップ!上司や本人OKのユーモアでくだけた例文
歓迎会の会場をお探しの方は、おすすめのパーティー会場が探せる検索サイト「Speedy」をご利用ください。
株式会社Plus One代表取締役・元観光庁専門家/宴会場アドバイザー 山口県生まれ。福岡の中村学園大学卒業後、男性では珍しく保育士として勤務後、上場企業グループ会社にて営業経験。ブライダル業界大手Plan・Do・Seeにて、一般宴会・MICE案件・展示会のイベント運営と集客ノウハウ蓄積。 2015年株式会社Plus Oneを起業し、宴会場・イベント会場に特化したコンサルティング業務を開始。2019年宴会場の検索サイト「Speedy」をローンチ。特許庁に商標登録された正式サービス。 商標番号:商願2019-122931(J-PlatPat公式情報) 2024年東京の表参道に展示会場House of OMOTESANDOを監修者・オーナーとしてオープン。年間1,000件以上の宴会の問い合わせ対応と、月10件以上の内覧やイベント現場を直接担当。
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小田 克文(Katsufumi Oda)
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※最終更新日:2026年7月12日