結婚式二次会の司会進行が知っておくべき知識と台本例

公開日:2024.4.14 / 更新日:2024.4.28

結婚式二次会の司会進行役になった方に向けて、台本例や会場を盛り上げるためのコツなどを解説します。

結婚式二次会の司会進行役を任されると、何をどうすれば良いのか悩んでしまう方が多いものです。

結婚式二次会の盛り上げるコツは以下の通りです。

  1. ゲストに語りかけるようなイメージで話す
  2. 丁寧な言葉で聞き取りやすく話す
  3. 新郎新婦のエピソードを盛り込む
  4. ユーモアは程よく取り入れる
  5. 司会者自身が楽しむことも忘れずに!

そこで今回の記事では、結婚式二次会を成功させるために、台本例も含め司会進行役が知っておきたいことを幅広く解説します。

参考にしていただければ、きっと新郎新婦にとっても、ゲストにとっても心に残る二次会になるでしょう。

結婚式二次会の台本を作る前に確認しておくこと

それではまず、結婚式二次会での司会進行の台本を作る前に、確認しておきたいことから見ていきましょう。

【台本作りの前のチェックポイント】

  • 二次会の進行内容
  • 会場内の注意事項
  • トイレ・喫煙所・クロークの場所
  • 受付で配布するノベルティ

司会進行は台本に沿って行われます。

そのため上記の内容が変更になれば、後に台本も修正しなければなりません。

4つのポイントを確認した上で作成するとスムーズに準備できます。

結婚式二次会の司会の台本例

結婚式二次会の司会のマイク

結婚式二次会の司会進行が初めての方であれば、台本の作り方で悩んでしまうこともあるでしょう。

基本となる台本例をご紹介しますので、悩んだ際には下記の例を参考にして作成してください。

台本例1:開宴前の挨拶

最初に開宴前の挨拶の台本例をご紹介します。


「みなさま本日はお忙しい中、新郎◯◯くんと新婦◯◯さんの結婚式二次会にお集まりいただき誠にありがとうございます。

私は本日司会を務めさせていただきます、新郎◯◯くんの中学校時代からの友人である◯◯です。

新郎新婦はもちろん、みなさまの心にも深く残るような素晴らしいひとときとなるよう頑張ります。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。」


開宴前の挨拶で重要なことは、一体感を作り出して会場を和ませることです。

明るくハッキリとした声で、新郎新婦の名前、二次会の趣旨、手短な自己紹介を述べてください。

新郎新婦の到着が遅れていたり、事前にアナウンスするべきことがあったりする場合は挨拶に加えて伝えましょう。

台本例2:新郎新婦の入場

続いては新郎新婦の入場のときに使える台本例です。


「それでは長らくお待たせいたしました。

本日の主役、新郎新婦の入場です!

みなさま盛大な拍手でお迎えください!」


入場が終わったら、新郎新婦からゲストへの挨拶をする流れとなります。


「これより新郎◯◯くんと新婦◯◯さんの結婚式二次会を始めさせていただきます。

はじめに新郎新婦からゲストの皆様へのご挨拶がございます。

◯◯くん、よろしくお願いします。」


以上のように入場から挨拶へとスムーズにつなげてください。

結婚式二次会の中でも山場であるシーンなので、挨拶と同じように、司会進行は明るく元気に行うことがポイントです。

台本例3:乾杯

新郎新婦からの挨拶が終わったら、続いては乾杯の音頭を取る人を紹介して乾杯をしてもらいます。


「続きまして、新郎新婦のご結婚を祝して乾杯を行います。

乾杯の発声をしてくださるのは、新郎◯◯くんの同僚である◯◯さんです。

みなさま、お手元にグラスは届いておりますでしょうか?

どうぞグラスをお持ちになり、ご起立ください。

それでは◯◯さん、よろしくお願いいたします。」


重要なポイントであるのが、ゲスト全員にグラスが行き渡っているかどうか確認することです。

そして乾杯が終わったら、音頭を取ってくれた人へのお礼も忘れずに伝えるようにしてください。

台本例4:歓談

続いては歓談に入る際の台本例です。


「これよりしばらくの間、ご歓談とお食事をお楽しみください。

新郎新婦とのお写真の撮影はご歓談中にどうぞ!

また本日のお食事は◯◯◯、お飲み物はフリードリンクとなっております。

ごゆっくりお楽しみください。」


歓談に入るときの司会進行のポイントは、料理やドリンクについてアナウンスすることと、写真撮影可能であることを伝えること。

ゲストが迷わず、スムーズに歓談タイムに入れるよう配慮しましょう。

台本例5:ゲーム・余興

歓談中にゲームや余興がある場合の司会進行例です。


「みなさま、お食事やご歓談はお楽しみいただけていますでしょうか?

これよりみなさまお待ちかねの余興へと移りたいと思います!

◯◯◯(余興が行われる場所)にご注目ください。

最初は◯◯◯(余興・ゲームの案内)でございます!」


二次会での余興ではケーキカットや映像の上映、ビンゴゲーム、演し物などが行われることが多いものです。

会場全体が盛り上がるよう、ゲストの注目が集まってから余興の案内をしてください。

もしゲームを行うなら、わかりやすいルールの説明も加えます。

盛り上がるシーンなので、声のボリュームを大きくしたりトーンを高くしたりして、会場全体を盛り上げることが大切です。

台本例6:新郎新婦の退場

結婚式二次会の司会進行も終わりに近づく、新郎新婦退場時の台本例も見ていきましょう。


「宴もたけなわではございますが、お開きの時間が近づいてまいりました。

最後に新郎新婦より、ゲストの皆様へのご挨拶がございます。

◯◯くん、◯◯さん、よろしくお願いいたします。」


退場前には、新郎新婦からの挨拶が行われるのが一般的です。

お開きになる直前ですので、声のトーンやボリュームを落として、静かな雰囲気で挨拶へとつなげます。

そして挨拶が終わったら、新郎新婦の退場です。


「それでは新郎新婦の退場です。

今一度、お二人に盛大な拍手をお送りください!

本日は本当におめでとうございます!」


結婚式二次会最後の盛り上がるシーンですので、司会進行もゲストと一緒に盛大な拍手で新郎新婦を送りましょう。

台本例7:ゲストの退場

司会進行の最終段階となる、ゲストの退場の台本例をご紹介します。


「本日は新郎◯◯くんと、新婦◯◯さんの結婚式二次会へと足を運んでいただき、誠にありがとうございました。

これをもちまして、本日のパーティーはお開きとさせていただきます。

みなさまのおかげで楽しい会となりましたこと、本当に感謝いたします。

ありがとうございました。

みなさま、お帰りの際にはお忘れ物がないことをご確認ください。

また出口にて新郎新婦がお見送りをいたします。

Aテーブルの方から順番に出口へとお進みください。

順次ご案内をいたしますので、他のテーブルの方は今しばらくお待ちください。」


ゲスト退場で大切なことは、感謝の気持ちを伝えることと、ゲストが混乱しないよう適切なアナウンスをすることです。

もし三次会があるなら、ゲスト退場の段階で伝えましょう。

ゲスト全員が退場し終えるまでアナウンスを行ったら、結婚式二次会の司会進行は終了です。

→台本のダウンロードはこちらから

結婚式二次会を成功させるために大切なこと

結婚式二次会の様子

結婚式二次会での司会進行の台本をご紹介してきましたが、二次会を成功させるには大切なコツがあります。

次の2つのコツを念頭において、スムーズに進行できるようにすることが大切です。

大切なこと1:時間厳守で進行する

まず基本となるのが、時間厳守で進行することです。

結婚式二次会の会場は時間内で貸し切られていることが多く、司会進行によって送れると追加料金が発生することも。

追加料金は新郎新婦の負担となるため、進行が遅れて貸し切り時間を過ぎてしまうことはご法度です。

あらかじめ新郎新婦と話し合い、タイムテーブルを作っておくと良いでしょう。

そしてタイムテーブルに沿った司会進行ができるよう、練習をしておくと失敗が少なくなります。

大切なことの基本として「時間厳守」を意識してください。

大切なこと2:何かあったら臨機応変に対応する

想定外のことが起きたときは、臨機応変に対応することも重要なポイントです。

結婚式二次会では司会進行表やタイムテーブルを作ったとしても、想定外のことが起きることがあります。

たとえば新郎新婦の到着時間が大幅に遅れたり、余興の時間が予想以上にかかってしまったりなどです。

余興に使う機械や設備が故障してしまうこともあるかもしれません。

もしものトラブルの際に臨機応変に対応できるよう、さまざまなシチュエーションを想定しましょう。

そしてトラブルが起きたときの対応も考えておくようにしてください。

司会者が二次会を盛り上げるためのコツ

結婚式二次会前のマイク

結婚式二次会を盛り上げることも司会進行の役割のひとつ。

そこで最後に、二次会を盛り上げるための5つのコツについて解説します。

コツ1:ゲストに語りかけるようなイメージで話す

場に一体感を持たせ、聞いてもらいやすくするには「語りかけるような口調」が効果的です。

語りかけるような口調で話すと聞き取りやすく、会場全体の雰囲気を把握しやすくなります。

結婚式二次会の司会進行では台本を作りますが、台本通りに話すと、どうしても会場との距離感ができてしまうことも。

棒読みになってしまい、会場が盛り上がらないこともあるかもしれません。

しかしゲストに語りかけるようなイメージで話すと、会場に一体感が生まれやすくなります。

「語りかける口調」を意識しましょう。

コツ2:丁寧な言葉で聞き取りやすく話す

丁寧な言葉を使い、聞き取りやすく話すことも大切です。

基本は誰に対しても敬語で話してください。

ゲストはもちろん、新郎新婦に対しても敬語を使います。

そして誰にとっても聞き取りやすく、適切なスピードで話すこともポイントのひとつです。

前もって敬語になっているか確認をし、聞き取りやすい発音・スピードになっているかチェックすると成功しやすくなります。

コツ3:新郎新婦のエピソードを盛り込む

会場を盛り上げるなら、新郎新婦のエピソードを盛り込むことも効果的です。

結婚式二次会の司会進行を任せられたなら、新郎新婦との交流があることでしょう。

これまでの付き合いの中でのエピソードを添えれば、きっとゲストにも楽しんでもらえるはず。

場をつなぐためにも役立つため、当日前に、新郎新婦のエピソードを用意しておくことをおすすめします。

コツ4:ユーモアは程よく取り入れる

ユーモアは会場を盛り上げる要素となりますが、程よく入れることがポイントとなります。

無理をしてユーモアを入れようとすると、反対に盛り下がってしまうことも少なくありません。

また内輪ネタや悪ノリは、ゲストによっては楽しめないものであり避けた方が無難です。

ゲスト全員が楽しめるユーモアを、無理なく、適度に取り入れましょう。

コツ5:司会者自身が楽しむことも忘れずに!

結婚式二次会を盛り上げるための最後のコツは、司会進行役自身が楽しむことです。

会場の盛り上がりは、司会者自身の気持ちにより変わることもあるでしょう。

あまりにかしこまりすぎると、場の雰囲気もかしこまってしまうかもしれません。

礼儀を忘れず、かつご自身も楽しむようにすれば、結婚式二次会はより盛り上がるのではないでしょうか。

結婚式二次会の司会進行のコツは台本作りと楽しむこと

結婚式二次会の前の乾杯様子

この記事を読んでいただくことで、結婚式二次会の司会進行についてご理解いただけたと思います。

司会を務めるには事前準備や台本作りなど、しなければならないことがたくさんあります。

トラブルに備えることも大切でしょう。

しかしゲストと一緒に心から楽しめれば、自然と場が和んだり、盛り上がったりするはずです。

当サイトでは他にも結婚式二次会の司会進行役の方にとって、役立つ情報を多数掲載しています。

ぜひその他の記事も参考にしながら、心に残るような楽しい二次会を作り上げてください。

また、二次会のコラムもございますので、ご覧ください。
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サイト監修者

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⼩⽥ 克⽂

株式会社Plus One代表取締役・MICE&パーティーアドバイザー

《略歴》

⼭⼝県生まれ。 福岡の中村学園⼤学を卒業後に保育士や一部上場会社のグループ会社営業を経験して、ブライダル最⼤⼿の株式会社 Plan・Do・Seeに8年勤務。 福岡のリゾートホテルに4年、東京本社に2年、京都の会場に2年、法人営業の勤務をしてホテル・旅行業界・MICEのノウハウを吸収。 ⼀般宴会(同窓会・忘年会・新年会・ 送別会・歓迎会・1.5次会・結婚式二次会)MICE 案件(会議・学会パーティー・展示会・周年パーティー・インセンティブパーティー)などのセールスや現場に携わり、同社で7年トップセールスとなる。 2015年8⽉に株式会社Plus Oneを設⽴し、宴会・MICEのコンサル・セミナーをしながら、日本中のおしゃれな会場を日本中・世界中の人に紹介するため2019年9⽉に検索サイト「Speedy」をローンチ。Speedyが様々な宴会ワードで1位に表示されるノウハウを元にSEO対策ビジネスも展開中。宴会やSEOに関するBlog記事も多数作成。


2021年4⽉ 東京都パーティーアドバイザー就任
2022年4⽉ 観光庁パーティーアドバイザー就任
2023年観光庁が管轄する観光促進の専門家に登録されました。
出典:観光庁ホームページ

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